iPhone機種変更でLINEのトーク履歴を引き継ぐ手順
新しいiPhoneに替えるとき、いちばん不安なのが、LINEのトーク履歴ではないでしょうか。家族とのやりとり、仕事の連絡、思い出の写真。機種変更のあとで「履歴が消えていた」となると、取り戻すのは、簡単ではありません。
LINEの引き継ぎは、順番を守れば、難しくありません。ただ、「旧端末での準備」を飛ばすと、アカウントは引き継げても、トーク履歴が戻らないことがあります。
この記事では、初心者の方に向けて、LINEのトーク履歴を引き継ぐための準備、バックアップの手順、3つのパターン(クイックスタート、QRコード、旧端末がない場合)の引き継ぎ方法、うまくいかないときの対処を、順番に説明します。YouTubeチャンネルのテックスタイルchでも、機種変更の手順を動画で紹介しています。画面を見ながら進めたい方は、あわせてご覧ください。
手順は、LINEの公式ヘルプセンター(2026年10月時点)の案内をもとにしています。アプリのバージョンによって、画面の表示が少し違う場合があります。実際の操作では、画面に表示される案内を優先してください。
まず結論:引き継ぎの全体像
3つの段階
| 段階 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 旧端末で準備 | LINEとiOSの更新、登録情報の確認、トーク履歴のバックアップ | ここを飛ばすと、履歴が戻らないことがある |
| 2 新端末で引き継ぎ | クイックスタート、またはQRコードでログイン | 旧端末が手元にあれば、QRコードが手軽 |
| 3 引き継ぎ後の確認 | 履歴、友だち、通知などの確認 | 電話番号を変えたときは、設定で更新する |
いちばん大事なのは、「バックアップ」
LINEのトーク履歴は、アカウントの引き継ぎだけでは、戻りません。履歴を残すには、旧端末で、事前にバックアップを取る必要があります。iPhoneでは、iCloudにバックアップします。
旧端末が手元にない場合
旧端末が壊れていたり、手元になかったりする場合でも、事前にバックアップ用のPINコードを設定していれば、直近14日分のトーク履歴を、復元できます。ただ、全期間の履歴は、旧端末でのバックアップがないと、戻りません。
事前準備(旧端末で):5つの確認
1 LINEとiOSを最新にする
LINEのアプリは、App Storeで、最新のバージョンに更新します。iOSも、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で、最新かどうかを確認してください。LINEの公式ヘルプでも、旧端末と新端末の両方で、アプリを最新にしておくよう、案内されています。
2 電話番号、メールアドレス、パスワードを確認する
引き継ぎでは、登録している電話番号と、パスワードを入力する場面があります。LINEのホームから、「設定」(歯車のマーク)→「アカウント」を開いて、登録している電話番号やメールアドレス、パスワードが、いまのものと合っているかを確認します。
パスワードがわからない場合は、引き継ぎの前に、再設定しておくと安心です。LINEの公式ヘルプでも、安全に引き継ぐために、パスワードの変更や再設定をすすめています。
3 電話番号がない場合は、Apple IDなどを連携する
LINEのアカウントに、電話番号を登録していない場合は、Apple IDやGoogleアカウントを連携しておく方法が案内されています。電話番号がないと、新端末での、本人確認ができなくなるためです。
4 トーク履歴のバックアップを取る
トーク履歴を復元するには、事前のバックアップが必要です。次の章で、手順を説明します。
5 大切な写真や動画は、別に保存する
LINEの公式ヘルプでは、大切な写真や動画を、LINEのアルバムか、端末に保存しておくよう、すすめています。標準のバックアップでは、写真や動画などのメディアが、戻らない場合があるためです。端末に保存した写真や動画を新しいiPhoneに移すには、LINEの引き継ぎとは別に、スマートフォンのデータの移行が必要です。
トーク履歴をバックアップする手順
iCloudにバックアップする
iPhoneのトーク履歴は、iCloud Driveに、バックアップします。一般的な手順は、次のとおりです。
- LINEアプリを開き、「ホーム」タブの右上にある、設定(歯車のマーク)をタップする
- 「トークのバックアップ」をタップする(バージョンによって、「トーク」の中にあります)
- 「今すぐバックアップ」をタップする
- 初回は、バックアップ用のPINコード(6桁)の設定を求められるので、設定する
画面の表示や位置は、アプリのバージョンによって異なる場合があります。
バックアップの前に確認すること
- Apple Accountにサインインしている
- iCloud Driveが、オンになっている(「設定」→自分の名前→「iCloud」)
- iCloudの空き容量が、足りている(無料の容量は5GBです)
- Wi-Fiにつながっている
容量が足りないときは、不要なデータを削除するか、iCloudの容量を増やします。
PINコードは忘れないように
バックアップ用のPINコードは、新しいiPhoneで、トーク履歴を復元するときに使います。忘れると、復元ができなくなります。メモに残すか、信頼できる場所に控えてください。
機種変更の直前に、もう一度
バックアップは、新しいものに上書きされます。機種変更の直前に、もう一度、「今すぐバックアップ」を実行すると、最新の状態を残せます。
プレミアムバックアップ(LYPプレミアム会員向け)
LINEには、「プレミアムバックアップ」という、会員向けの機能もあります。LYPプレミアム(日本)の会員が使える機能で、テキストのほか、写真、動画、ファイル、ボイスメッセージを含めて、OSをまたいでバックアップできます。会員でなければ、使えません。
手順A:クイックスタートで新しいiPhoneを設定する場合
条件と手順
新しいiPhoneの初期設定で、クイックスタート(古いiPhoneを近づけて、データを移す機能)を使う場合の、LINEの引き継ぎ手順が、公式ヘルプに載っています。この方法は、日本、香港、韓国、台湾、タイで、LINEを使っている場合に、使えます。
- 旧端末と新端末を、手元に用意する
- クイックスタートで、新しいiPhoneを設定する
- 新しいiPhoneで、LINEを開く
- 「認証する」をタップする
- 電話番号を入力する
- SMSで届いた認証コードを入力する
- パスワードを入力する
クイックスタートで困ったときは、Appleサポートに相談するよう、LINEの公式ヘルプで案内されています。
事前に必要な情報
クイックスタートでの引き継ぎには、電話番号とパスワードを入力します。ホーム→設定→「アカウント」で、登録した電話番号とパスワードを、事前に確認しておくと安心です。
新しいiPhoneの設定の流れ
新しいiPhoneの初期設定の流れは、iPhone 18 Pro初期設定!買ったらやっておきたい10の設定で、くわしく説明しています。
手順B:かんたん引き継ぎQRコードで引き継ぐ場合
旧端末が手元にあるときの、おすすめの方法
クイックスタートが使えないときや、使わなかったときは、「かんたん引き継ぎQRコード」で引き継ぐ方法があります。LINEの公式ヘルプでも、パスワードやPINコードの入力を省けるため、QRコードでの引き継ぎをすすめています。
手順
- 新しいiPhoneで、LINEを開き、「ログイン」をタップする
- 「QRコードでログイン」→「QRコードをスキャン」をタップする
- 旧端末で、LINEを開き、「ホーム」→設定(歯車のマーク)→「かんたん引き継ぎQRコード」をタップして、QRコードを表示する
- 新しいiPhoneで、旧端末に表示されたQRコードを、スキャンする
- 旧端末に、「このQRコードを読み取りましたか?」というメッセージが出るので、自分で読み取った場合は、「はい、自分で読み取りました」を選んで、「続ける」をタップする
- 画面ロックを解除する方法(顔認証、指紋認証、パスコードなど)で、本人確認をする
- 新しいiPhoneで、「ログイン」をタップする
- 内容を確認して、「続ける」をタップし、トーク履歴を復元する
- 画面の案内に従って進み、ホーム画面が表示されたら、引き継ぎは完了
手順の注意点
QRコードを表示したあとは、バックアップができません。バックアップは、必ず、QRコードを表示する前に、済ませてください。新しいiPhoneで「ログイン」をタップすると、旧端末のアカウントは、削除されます。「続ける」をタップすると、旧端末では、LINEが使えなくなります。QRコードが表示されないときは、LINEが最新のバージョンか確認してください。
電話番号も変えた場合
機種変更と同時に、電話番号も変えた場合は、引き継ぎのあとに、LINEの設定画面で、電話番号を手動で更新する必要があります。更新の手順は、LINEの公式ヘルプの「電話番号の確認・変更」で案内されています。
QRコードは、人に見せない
かんたん引き継ぎQRコードは、アカウントを乗っ取られる原因にもなります。他人に画像で送ったり、見せたりしないでください。「確認のため」と言って、QRコードや認証コードを聞いてくる連絡には、応じないでください。
新しい端末を、最初から守る
引き継ぎが終わると、新しいiPhoneを、毎日持ち歩くことになります。傷や落下から守るケースの準備も、機種変更の仕上げになります。
2026年10月23日に発売される折りたたみのiPhone Duoを予約している方は、Apple純正の「iPhone Duoケース」を、選択肢に入れてみてください。価格は14,800円で、マットコーティングを施したポリカーボネートの、薄くて軽い2パーツ構造です。開閉する本体を両側から包み込み、内部のマグネットで、MagSafeやQi2の充電にも対応しています。
発売は10月23日です。Amazonでの取り扱いや在庫は、購入前に、商品のページで確認してください。
手順C:旧端末が手元にない場合
旧端末が壊れた、紛失した
旧端末が壊れたり、手元になかったりしても、LINEのアカウントは引き継げます。LINEの公式ヘルプでは、次の手順が案内されています。
- 新しいiPhoneで、LINEを開き、「ログイン」をタップする
- 「ほかの方法でログイン」→「電話番号でログイン」をタップする
- 新しい端末の電話番号を入力し、SMSで届いた認証コードを入力する
- 表示された情報が自分のものか確認し、「はい、私のアカウントです」を選ぶ
- 登録していたLINEのパスワードを入力して、ログインする
- 内容を確認して、「続ける」をタップする
- バックアップ用PINコードの入力画面が出たら、PINコードを入力する
- 画面の案内に従って進み、ホーム画面が表示されたら、完了
「電話番号でログイン」は、日本、香港、韓国、台湾、タイで、LINEを使っている場合に、選べる方法です。
復元できるのは、直近14日分
PINコードを入力すると、直近14日分のトーク履歴が、復元されます。事前に、バックアップ用のPINコードを設定していない場合は、PINコードの入力画面が表示されません。旧端末でバックアップを取っていなかった場合は、全期間の履歴は、復元できません。
パスワードがわからない場合
パスワードを忘れたときは、LINEの公式ヘルプの、パスワードの再設定の案内に従って、再設定します。以前のFacebookでのログインは、2024年1月中旬以降、使えなくなっています。
紛失した端末が気になる場合
旧端末を紛失した場合は、そのiPhoneに、LINEなどの個人情報が残っていることになります。「探す」アプリでの対処は、iPhone紛失・盗難時にiCloudへログインできない!確認コードが受け取れない場合の対処法も、あわせて確認してください。
引き継げるもの・引き継げないもの
目安の一覧
解説記事(2026年7月)などでは、次のような整理が紹介されています。公式の「引き継げるデータ」のページでも、確認してください。
| 項目 | 引き継ぎの目安 |
|---|---|
| 友だち、グループ | 引き継げる(アカウントに紐づく情報) |
| アルバム、ノート、Keep | サーバーに保存されるため、引き継げる |
| トーク履歴 | 条件つき(バックアップがあれば、iPhone同士では全期間。なければ、PINコードで直近14日分) |
| 購入済みスタンプ、着せかえ、絵文字 | 再ダウンロードが必要な場合がある |
| 通知音、トークルームの背景 | 端末ごとの設定のため、再設定が必要 |
OSをまたぐ場合の違い
iPhoneからAndroidに変える場合は、バックアップの保存先がiCloudとGoogleドライブで、異なります。そのままでは、全期間の履歴を移せず、直近14日分の復元が基本になります。LYPプレミアムの「プレミアムバックアップ」を使うと、OSをまたいでも、履歴を移せます。
引き継ぎのあとに確認すること
- トーク履歴が、期待どおりに復元されているか
- 友だち、グループ、アルバムが、表示されているか
- 通知の設定が、必要な状態になっているか
引き継ぎのあとにやること
電話番号を変えた人は、更新する
機種変更と同時に、電話番号を変えた場合は、「設定」で、電話番号を更新します。更新しないと、次回の引き継ぎや、ログインのときに、本人確認ができなくなるおそれがあります。
通知の設定を確認する
引き継ぎのあとは、通知の設定が、初期状態に戻っていることがあります。通知が来ない場合は、「設定」→「通知」で、LINEの通知がオンになっているかを確認してください。
旧端末の扱い
引き継ぎを完了すると、旧端末では、LINEが使えなくなります。旧端末を売却や下取りに出す前には、iPhone自体の初期化が必要です。サインアウトや初期化の手順は、事前に確認してから進めてください。
古い記事の手順との違い
インターネット上には、「アカウント引き継ぎ設定を、36時間以内にオンにする」という手順を紹介した記事も残っています。現在の公式ヘルプでは、クイックスタートやかんたん引き継ぎQRコードを中心にした手順が、案内されています。迷ったときは、画面に表示される案内に従ってください。
うまくいかないとき
トーク履歴が、戻らない
履歴が戻らない原因として、次の点が考えられます。
- 旧端末で、事前にバックアップを取っていなかった
- 新しいiPhoneのApple Accountが、バックアップを取ったものと違う
- iCloud Driveが、オフになっている、または容量が足りない
- LINEのバージョンが、旧端末と新端末で違う(OSをまたぐ場合に、影響することがあります)
まずは、これらを順に確認してください。
SMSの認証コードが届かない
電話番号の入力ミスや、電波の状態、迷惑メッセージの設定が、原因のことがあります。LINEの公式ヘルプにも、「電話番号を認証できない、認証コードのSMSが届かない」場合の案内が用意されています。
パスワードがわからない
パスワードの再設定の手順に従って、再設定してください。登録しているメールアドレスが使えないと、再設定できないこともあります。メールアドレスは、事前に、確認しておくと安心です。
エラーが出る
登録や引き継ぎのときに、エラーが表示された場合は、LINEの公式ヘルプの、エラーに関する案内を確認してください。
どう進めればいいか迷うとき
画面の案内の意味がわからないときや、次にどの操作をすればよいか迷うときは、LINEメンバーサポートでご相談いただけます。状況に合わせて、確認する場所をご案内します。
よくある質問(Q&A)
Q1 LINEのトーク履歴は、バックアップなしで引き継げますか?
アカウントは引き継げますが、全期間のトーク履歴は戻りません。事前にバックアップ用のPINコードを設定していた場合は、旧端末がなくても、直近14日分を復元できます。
Q2 クイックスタートを使えば、LINEも自動で引き継がれますか?
クイックスタートで新しいiPhoneを設定したあと、LINEで、電話番号の認証とパスワードの入力が必要です。トーク履歴を戻すには、事前にiCloudへのバックアップが必要です。
Q3 旧端末のiPhoneは、引き継いだあとも、LINEを使えますか?
引き継ぎを完了すると、旧端末では、LINEを使えなくなります。「続ける」をタップする前に、必要な準備が終わっているかを、確認してください。
Q4 バックアップのPINコードを忘れました。
PINコードがわからないと、バックアップした履歴を、復元できません。LINEの公式ヘルプで、PINコードに関する案内を確認してください。迷うときは、LINEメンバーサポートにご相談ください。
Q5 iPhoneからAndroidに変える場合も、同じ手順ですか?
異なります。バックアップの保存先がiCloudとGoogleドライブで違うため、全期間の履歴は、そのままでは移せず、直近14日分の復元が基本です。LYPプレミアムの「プレミアムバックアップ」を使うと、OSをまたいで移せます。
Q6 引き継ぎの前に、LINEを削除してもいいですか?
おすすめしません。旧端末のLINEを削除する前に、バックアップを取り、引き継ぎを完了してください。削除したあとでは、バックアップが取れなくなる場合があります。
まとめ
LINEのトーク履歴を引き継ぐには、旧端末での準備と、新端末での引き継ぎが、セットで必要です。順番を守れば、難しい作業ではありません。
- 準備: LINEとiOSを最新にし、電話番号・メールアドレス・パスワードを確認する
- バックアップ: 「今すぐバックアップ」で、iCloudに保存。PINコードを忘れずに控える
- 引き継ぎ: クイックスタート、またはかんたん引き継ぎQRコードで、新しいiPhoneにログインする
- 旧端末がない場合: 電話番号でログインし、PINコードで直近14日分を復元する
- 注意: QRコードを表示したあとは、バックアップできない。QRコードや認証コードは、人に見せない
機種変更の当日になって慌てないよう、まずは、旧端末で、バックアップを取るところから始めてください。バックアップは、機種変更の直前にも、もう一度行うと安心です。
画面を見ながら進めたい方は、テックスタイルchの動画もご覧ください。新しいiPhoneでも、大切なLINEのやりとりが、そのまま続きますように。


