【iOS 27】更新後に確認したい設定3選|個人情報流出を防ぐ
iOS 27は、2026年9月15日に配信が始まりました。アップデートを終えると、新しい画面や機能に目が行きます。その一方で、設定の中には、更新前の状態を引き継いだり、初期状態のまま残ったりする項目があります。
個人情報の流出が報じられることが増えた今、更新したあとに、自分のiPhoneがどんな情報の出入り口を持っているのかを、いちど確かめておくと安心です。この記事では、その中から「Appleからのお知らせ」「Siriのアプリへのアクセス」「アプリマーケットプレイスの許可」の3つを選び、手順と考え方を説明します。
YouTubeチャンネルのテックスタイルchでも、iPhoneの設定や安全対策を動画で紹介しています。画面を見ながら進めたい方は、あわせてご覧ください。
先に知っておきたい:「勝手にオン」と言い切れるもの、言い切れないもの
3つの設定の整理
ここで取り上げる3つは、どれも個人情報や利用の記録に関わる設定です。ただ、それぞれ事情が違います。
| 設定 | 関わるもの | 更新後の状態 |
|---|---|---|
| Appleからのお知らせ | メールアドレス、Appleからの案内の配信 | 配信の希望は、アカウントごとに保存されている |
| Siriのアプリへのアクセス | アプリの使い方の記録、提案 | 解説記事では、初期状態でオンの項目が多いと報告されている |
| アプリマーケットプレイスの許可 | App Store以外からのアプリの入手 | 更新前に制限をかけていても、引き継がれない場合がある(Appleの案内) |
どこまで確認できているか
3つ目は、Appleのサポートページに、はっきり書かれています。更新前に保護者による制限を有効にしていても、代替アプリ配信に対応するiOSへ更新したあとは、アプリマーケットプレイスとWeb配信が制限されない、と案内されています。
一方、1つ目と2つ目は、「更新で勝手に変わる」と断言できる公式の説明を、見つけられませんでした。SNSや解説記事には、更新後に確認したら、オンになっていたという報告があります。そのため、この記事では「更新後に点検したい設定」という位置づけで紹介します。
点検にかかる時間
3つとも、手順は難しくありません。落ち着いて進めれば、合わせて10分ほどで確認できます。途中で迷ったときは、無理に変更せず、元の状態のまま止めておいて問題ありません。
設定1 Appleからのお知らせを見直す
この設定で何が決まるのか
Appleからのお知らせは、Apple Accountに登録したメールアドレスに届く、Appleからの案内の配信設定です。新しい製品やサービスの案内、キャンペーン、ニュースレターなどが含まれます。
個人情報の流出とは、遠い話に見えるかもしれません。ただ、Appleを名乗るメールが多く届くと、本物と偽物の見分けがつきにくくなります。フィッシングは、本物そっくりの偽メールで、IDやパスワードを入力させる手口です。Appleからの正規のメールを、必要なものだけに絞っておくと、「見慣れないメールが届いた」と気づきやすくなります。
確認する手順
Appleの公式サポートでは、パソコンやiPhoneのブラウザから、次の手順で設定を変更できると案内されています。
- ブラウザでaccount.apple.comを開き、サインインする
- 「プライバシー」を選ぶ
- 「Appleからのメッセージ」を選ぶ
- 受け取りたいメールのチェックボックスを選ぶ
メールの下部にある「サブスクリプション登録解除」から、その場で配信を止めることもできます。
iPhoneの設定アプリの中にも、関連する項目がある可能性があります。ただ、iOS 27の画面で、その位置を確かめることができていないため、この記事では、公式に案内されているWebの手順だけを紹介します。
オフにしてよい人、残したほうがよい人
製品の案内やキャンペーンの情報が不要な人は、チェックを外して問題ありません。一方で、サービスや支払いに関する重要なお知らせは、この設定とは別に届く場合があります。迷うときは、すべてをオフにするのではなく、必要なものだけを残す形がおすすめです。
SNSでは、アップデートのあとに、宣伝のような通知が増えたと感じた、という投稿を見かけます。ただ、Appleの公式な説明では、確認できていません。実際に増えたかどうかは、ご自身の受信トレイで確かめてください。
偽メールとの見分け方
メールの配信を絞ったあとでも、Appleを装った偽メールは届きます。件名や本文に「アカウントが停止されます」「不正な購入がありました」といった表現があっても、リンクはすぐに押さず、公式のアプリやブックマークから確認してください。見分け方は、Apple Accountを装ったフィッシングメールの見分け方で詳しく説明しています。
設定2 Siriの「アプリのアクセス」を見直す
iOS 27で名前が変わったSiriの設定
iOS 27では、設定アプリの項目名が、「Siriと検索」や「Apple IntelligenceとSiri」から、「Siri」に変わったと報告されています。設定アプリを開き、下にスクロールして「Siri」をタップします。画面上部の検索欄に「Siri」と入力して開く方法もあります。
古い手順の記事を見ながら操作すると、項目が見つからないことがあります。そのときは、「Siri」に読み替えてください。
「アプリのアクセス」とは
「Siri」の画面にある「アプリのアクセス」は、Siriがアプリの使い方から学んで、次の行動を提案するかどうかを、アプリごとに選べる項目です。たとえば、メールで届いた予定を、カレンダーに追加するか尋ねてくれる、といった機能です。
便利な半面、どのアプリの使い方を学ばせるかは、自分で決めたほうが安心です。買い物やSNSなど、使い方の記録を、あまり残したくないアプリもあるはずです。
手順
- 「設定」を開き、「Siri」をタップする
- 「アプリのアクセス」をタップする
- 見直したいアプリをタップする
- 「このアプリから学習」をオフにする
アプリによっては、「ホーム画面に表示」「アプリを提案」「提案の通知」といった項目も並びます。提案を出してほしくないアプリは、これらもオフにします。並ぶ項目は、アプリのバージョンによって違う場合があります。
iOS 27の実機で確かめた解説記事では、提案の機能は、最初からオンになっていると紹介されています。止めたいアプリだけ、個別にオフにすれば十分です。
設定を変えると何が変わるのか
「このアプリから学習」をオフにすると、そのアプリの使い方を、Siriが提案に使わなくなります。アプリそのものが使えなくなるわけではありません。普段どおり使いながら、提案の表示だけが静かになります。
あわせて確認したいSiri関連の設定
「Siri」の画面には、ほかにも見直しておきたい項目があります。
- ChatGPT連携: 「拡張」の欄にある「ChatGPT」から、連携を使うかどうかを選べます。「リクエストを確認」をオンにしておくと、ChatGPTに質問などを送る前に、確認が出ます。
- ロック中のSiri: 「設定」→「Face IDとパスコード」→「ロック中にアクセスを許可」の中に、「Siri」があります。オフにすると、ロックを解除していないときのSiriが使えなくなります。落としたときや、他人に手に取られたときの備えになります。
iOS 27では、Apple Intelligenceをまとめてオフにするスイッチが消えた、と複数の解説記事が報告しています。ChatGPT連携のように、機能ごとに止める形です。
新しいSiri(Siri AI)についての注意
iOS 27では、Siriが対話型のAIアシスタントに刷新されました。報道では、端末内の個人のデータも参照できると紹介されています。ただ、日本語での提供は、2026年10月の予定とされています。提供時期や使える機能は、Appleの発表で確認してください。
アカウントを守る「セキュリティキー」という選択肢
ここまでは、情報の出入り口を絞る設定でした。一方で、アカウントそのものを守る方法もあります。
セキュリティキーは、USBなどで接続する小さな物理的な鍵です。Apple Accountのサインインに、確認コードの代わりに使える仕組みで、偽サイトに情報を入力してしまう被害を防ぎやすいとされています。使うには、対応するiOSが必要で、2本以上のキーを登録する必要があります。
初心者の方には、少し難しい選択肢かもしれません。ただ、重要なアカウントを持つ人や、フィッシングが心配な人には、検討する価値があります。購入する前に、Appleの案内で、対応条件を確認してください。
設定3 アプリマーケットプレイスの許可を見直す
日本で何が変わったのか
日本では、iOS 26.2以降、App Store以外から、アプリを入手できる仕組みが使えるようになりました。「代替アプリ配信」と呼ばれ、Appleの案内では、ブラジル、日本、欧州連合の国や地域で利用できます。代替アプリマーケットプレイスは、アプリを配信するための、別のお店のようなアプリです。
ただし、iPhoneに、本人の許可なく、代替アプリマーケットプレイスがインストールされることはないとされています。インストールの前には、内容を説明する画面が出て、「許可」をタップする流れです。
注意したい点
Appleのサポートページには、次のような注意が書かれています。
- 代替アプリマーケットプレイスは、Appleが作成・管理するものではありません。
- App Store以外でダウンロードしたアプリに問題が起きた場合、Appleがサポートできることは限られます。
- 代替アプリ配信のアプリにも、「公証」という最低限の審査はありますが、App Storeの審査とは、基準が同じではありません。
- アプリ内の購入制限など、一部のペアレンタルコントロールが、代替アプリマーケットプレイスのアプリでは、効かない場合があります。
個人情報の面でも、問い合わせ先がアプリの提供元になる場合があることを、頭に入れておく必要があります。
更新後も制限されない場合がある
ここが、この記事の中で、いちばん確認してほしい点です。Appleのサポートページには、代替アプリ配信に対応するiOSへ更新する前に、ペアレンタルコントロールとコンテンツ制限がすでに有効だった場合でも、更新後に、アプリマーケットプレイスとWeb配信は制限されない、と書かれています。制限したい場合は、設定を「許可しない」に変更する必要があります。
お子さんのiPhoneや、家族のiPhoneに制限をかけている方は、特に確認してください。
「許可しない」に設定する手順
- 「設定」を開き、「スクリーンタイム」をタップする
- スクリーンタイムをまだ設定していない場合は、「スクリーンタイムをオンにする」を選び、案内に従って設定する
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、オンにする
- 「アプリのインストールと購入」をタップする
- 「アプリマーケットプレイス」をタップして、「許可しない」を選ぶ
- 必要に応じて「Web」もタップして、「許可しない」を選ぶ
「許可しない」に切り替えても、あとからいつでも変更できます。パスコードの入力を求められたときは、入力して進めてください。
すでに許可してしまった場合
すでに代替アプリマーケットプレイスを入れてしまった場合は、アプリの承認を取り消せます。「設定」→「アプリ」→「アプリのインストール」を開き、マーケットプレイスの名前をタップします。「デベロッパを削除」をタップして、確定します。
その前に、マーケットプレイスのアプリをiPhoneから削除する必要があります。「アプリのインストール」のデフォルトのアプリの変更が必要になる場合もあります。承認を取り消すと、そこからインストールしたアプリは、残しても、アップデートが配信されなくなります。
制限指定のないアプリにも注意
代替アプリ配信で入手できるアプリには、年齢制限が適用されますが、App Storeでは許可されていない内容が提供される場合もあります。気になる方は、「コンテンツとプライバシーの制限」の「App Store、メディア、Web、およびゲーム」から、「アプリ」を選んで、年齢制限の上限を変更できます。
設定の変更や、スクリーンタイムの操作に迷ったときは、LINEサポートでご相談いただけます。状況に合わせて、確認する場所をご案内します。
更新直後の人が迷わないための考え方
怪しいメッセージや広告から、「このアプリマーケットプレイスをインストールしてください」と促されたときは、メッセージをそのまま閉じて問題ありません。インストールの承認画面が出たら、「キャンセル」をタップすると、元の画面に戻れます。
更新後に、あわせて確認したい設定
解析と改善
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」の下のほうに、「解析と改善」があります。iPhoneの利用状況などの解析データを、Appleなどに共有するかどうかを選べる項目です。更新後に、自分がどう設定していたかを、見直してみてください。共有したくない場合は、オフにできます。
アプリの許可
写真、連絡先、位置情報、マイクなど、アプリごとの許可は、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」から確認できます。使っていないアプリに、許可が残っていないかを見直すと、情報の出入り口を絞れます。
Apple Accountの守り
2ファクタ認証と、信頼できる電話番号が、最新になっているかも確認してください。コードが届かなくなったときの対処は、iOS 27.0.1アップデート後のWi-Fiが不安定なときの記事のように、更新後に起きやすい不具合と、あわせて読むと整理しやすくなります。
設定を見直す順番
手軽な順に進める
3つの設定を、どれから見直すか迷ったときは、次の順番がおすすめです。
- アプリマーケットプレイス: お子さんや家族のiPhoneがある人は、最初に確認する。Appleが、更新後も制限されない場合があると案内しているため
- Siriのアプリのアクセス: 提案を出してほしくないアプリだけ、個別にオフにする
- Appleからのお知らせ: メールで、不要な案内が多いと感じる人は、配信を絞る
確認が済んだら記録しておく
設定を変えたら、いつ、何を変えたかを、メモに残しておくと便利です。あとで、「提案が出なくなった」「メールが減った」といった変化があったときに、原因を探しやすくなります。
よくある質問(Q&A)
Q1 アップデートすると、設定が勝手に変わるのですか?
変わるものもあれば、引き継がれるものもあります。Appleのサポートページには、代替アプリ配信に対応するiOSへ更新する前に制限をかけていても、更新後に、アプリマーケットプレイスは制限されないと書かれています。ほかの項目は、更新後に、一度確認しておくと安心です。
Q2 アプリマーケットプレイスを「許可しない」にすると、App Storeは使えなくなりますか?
使えます。「許可しない」にするのは、App Store以外から、アプリを入手する仕組みの許可です。App Storeからのダウンロードや購入には、影響しません。
Q3 Siriの「アプリのアクセス」をオフにすると、アプリが使えなくなりますか?
アプリは、普段どおり使えます。変わるのは、Siriがそのアプリの使い方から学んで、提案を出すかどうかです。必要になったら、いつでもオンに戻せます。
Q4 Appleからのお知らせをすべて止めると、大事な連絡も届かなくなりますか?
製品の案内などの配信を止めても、サービスや支払いなどの重要なお知らせは、別の仕組みで届く場合があります。すべてを止める前に、受け取りたいメールの種類を確認して、必要なものだけ残すのがおすすめです。判断に迷うときは、LINEサポートにご相談ください。
Q5 代替アプリマーケットプレイスのアプリは、危険ですか?
一概に危険とは言えません。ただ、Appleは、App Storeのように、すべてを審査・管理しているわけではないと案内しています。問題が起きたときの問い合わせ先が、アプリの提供元になる場合もあります。使う場合は、提供元をよく確かめてください。
Q6 iPhoneを家族と共有しています。どの設定から変えればいいですか?
スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」から、「アプリのインストールと購入」の「アプリマーケットプレイス」を、「許可しない」にします。変更されないように、スクリーンタイムのパスコードも、設定しておくと安心です。
まとめ
iOS 27へ更新したあとは、見た目の変化だけでなく、個人情報の出入り口になる設定も、点検してみてください。この記事で取り上げた3つは、次のとおりです。
- Appleからのお知らせ: account.apple.comの「プライバシー」→「Appleからのメッセージ」で、必要な配信だけに絞る
- Siriのアプリのアクセス: 設定の「Siri」から、提案を出してほしくないアプリの「このアプリから学習」をオフにする
- アプリマーケットプレイスの許可: 更新後も制限されない場合があるため、「スクリーンタイム」の「コンテンツとプライバシーの制限」で「許可しない」に設定する
特に3つ目は、Appleのサポートページで、更新後も制限されない場合があると案内されています。家族のiPhoneがある方は、最初に確認してください。
すべてを一度に変える必要はありません。気になる設定から、ひとつずつ進めてみてください。
画面を見ながら進めたい方は、テックスタイルchの動画もご覧ください。iOS 27を、安心して使い続けられますように。


