はじめに
2025年3月末にAppleがリリースした「iOS18.4」アップデート。多くの新機能やバグ修正が含まれている一方、一部のユーザーから「Safariのブックマークやリーディングリストが消えた」という深刻な報告がテックスタイルchへ上がっています。本記事では、iOS18.4アップデートによるSafariのデータ消失不具合の原因と具体的な対処方法をテックスタイルchが解説します。
不具合の内容と影響範囲
多くのユーザーが報告している内容は以下の通りです。
• Safariのブックマークが消えている。
• リーディングリストの項目がすべて空になっている。
• iCloud同期していた他のデバイスでも同様にデータが消えている。
• Safariの履歴や開いていたタブには影響なし。
このような現象は、iCloudとSafariの同期に関連した不具合である可能性が高いと考えられます。
消えた原因は？考えられる3つの要因
Safariのお気に入りやリーディングリストが消える原因として考えられるのは次の3つです。
① iCloud同期のエラー
アップデート直後にiCloudとSafariの同期が一時的に解除されることがあり、これによりデータが一時的に表示されなくなるケースがあります。
② アップデートによる設定のリセット
iOSのメジャーアップデート後には、まれにSafariの設定やiCloudの連携がリセットされる事例が過去にも報告されています。
③ バックエンドの障害（Appleサーバー側）
AppleのiCloudサーバーに一時的な障害が発生した場合、クラウド上のブックマークが正しく読み込まれない可能性があります。
Appleシステムサーバーの確認：https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/
対処方法①：iCloud同期の確認と再同期の手順
まず最初に試すべきなのがiCloudの同期状態の確認と再同期の実施です。
1. 設定アプリを開く。
2. 自分のApple IDをタップ。
3. 「iCloud」→「Safari」を確認。
4. 一度オフにして「このiPhoneから削除」を選択。
5. 数分後に再びオンにする。
これにより、クラウド上のデータが再同期され、ブックマークが復元されるケースがあります。
対処方法②：デバイス再起動とSafari設定のリセット
軽微なバグであれば、再起動や設定のリセットで解消する場合もあります。
• iPhoneの電源を切って数分待ち、再度起動します。
1. 設定アプリ→Safari。
2. 「履歴とWebサイトデータを消去」。
3. Safariを強制終了し再起動。
※この操作でブックマークは消えませんが、キャッシュや一部の設定が初期化されます。
対処方法③：iCloudバックアップからの復元手順
もし再同期で解決しない場合は、iCloudバックアップからの復元が有効です。
1. 設定→一般→転送またはiPhoneをリセット。
2. 「すべてのコンテンツと設定を消去」。
3. iCloudバックアップから復元を選択。
4. Safariのデータが含まれているバックアップを選ぶ。
※最新のバックアップを事前に確認しておくことが重要です。
対処方法④：Appleサポートへの問い合わせと今後の対応
Appleがこの不具合を公式に認識している可能性があります。Appleサポートへの問い合わせなど行い具体的な対処方法などがあるのか？確認してみましょう。2025/04/04時点での対処方法は本記事で紹介した内容がアナウンスされる可能性が高いと思います。
ポチップ
データを守るための予防策と設定方法
今後のアップデート時に備えて、以下の予防策を推奨します。
• iCloudバックアップの定期的な作成。
• 「Safariのデータを含む」オプションの有効化。
• iPhoneアップデート前のフルバックアップ（MacまたはPC）
さらに、Safariの「リーディングリスト」や「ブックマーク」を定期的にエクスポートしておくと、万が一の際にも安心です。
今後のアップデートに備えるユーザー対策
AppleのOSアップデートでは予期せぬ不具合が起きることがあります。今後は以下のような対策も検討すべきです。
• アップデートは配信直後ではなく、数日様子を見てから行う。
• SNSやApple公式フォーラムの不具合報告を確認。
• 重要なデータは手動バックアップしておく。
まとめ
iOS18.4アップデート後にSafariのお気に入りやリーディングリストが消える不具合は、iCloud同期の不調や設定のリセットが原因と考えられます。冷静に対処することで、大半のデータは復元可能です。
Appleも今後のアップデートで修正対応を行うと見られますが、ユーザー自身の予防策とバックアップ意識が最も重要です。今後のトラブルに備え、日常的なデータ管理を徹底していきましょう。
本記事に関連して、一部のユーザーからはiPhoneの機種変更時に同様の問題が発生している報告も複数件ですが報告があります。その場合は、古い方のiPhone本体が手元に残っている場合は新しい方のiPhone本体で一度、iCloud同期のオンオフや本記事で紹介した対処方法をお試し下さい。それでも改善しない場合はテックスタイルchへの相談も検討ください。