iPhone Duo不具合とおすすめ設定|初心者向け
Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」が2026年10月23日に発売されて、2週間ほどがたちました。
手に入れた方も、買うかどうか迷っている方も、「画面が割れる話を聞いたけれど、自分のは大丈夫かな」と気になっているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2026年11月7日時点でわかっている不具合の情報と、届いたら最初にやっておきたい設定を、初心者の方向けに順番に説明します。
専門用語はそのつど補足しますので、気軽に読み進めてください。
画面を見ながら確認したい方は、YouTubeのテックスタイルchでも最新情報を動画で紹介しています。
なお、この記事は報道とAppleの案内をもとにまとめています。状況は日々変わるため、最終的にはAppleの公式ページもあわせて確認してください。
現時点でわかっていること
画面割れの報告
発売直後から、内側のディスプレイが折り目に沿って割れたという報告が相次ぎました。
Bloombergの報道によると、端末を開いたときに「バリバリ」という音がして、画面中央の折り目に沿って亀裂が入った例があります。画面の右側に白い斑点が出たという声も届いています。
折り目の部分には「ヒンジ」という部品が入っています。ヒンジとは、ドアの蝶番(ちょうつがい)のように、開け閉めの動きを支える部分のことです。報告の多くは、このヒンジ付近で起きています。
Appleの説明
Appleは10月26日(米国時間)に声明を出し、少数のiPhone Duoで内側ディスプレイに影響する問題が起きていると認めました。症状が出た場合は、AppleCareに連絡して交換を受けるよう案内しています。
報道によると、大半の端末には問題がなく、不具合のある端末では早い段階で症状が出るとAppleは説明しているそうです。
さらに11月1日には、Apple Storeと正規サービスプロバイダに向けて、割れた端末を店頭で修理か交換するよう指示する社内メモが出たと伝えられました。ただ、リコール(メーカーが製品を回収して無償で直す制度)は実施されていません。保証が切れたあとも無償で直す修理プログラムも、この件についてはまだ設けられていないとのことです。
11月2日には、ジョン・ターナスCEOがReutersの取材に答えています。画面の問題で返品された端末は「ごくわずかな割合」で、新品への交換対応をしているという内容です。
確認できていないこと
一方で、発生した台数や割合、原因については、Appleから説明が出ていません。
海外のコミュニティでは原因について仮説が挙がっていますが、分解などによる裏づけはなく、現時点では推測の段階です。したがって、「全体の何割が割れるのか」「設計の問題なのか個体差なのか」は、はっきりしていません。
発売直後の様子は、テックスタイルchのiPhone Duoの初期不良の報告|内側画面割れの現状と保証にも、10月24日時点の情報として整理してあります。当時と今の違いを見比べたいときに役立ちます。
画面の異常を見分ける
Appleが挙げる5つの症状
Appleのサポート文書には、ヒンジの不具合として次の5つが挙げられています。
- 完全に開け閉めできない
- 開け閉めのときに音がする
- ヒンジがゆるい
- ヒンジが曲がっている、または壊れている
- ヒンジの動きに影響する、本体の損傷がある
どの症状でも、案内は共通しています。設定の変更や再起動で直るものではなく、最終的には内側ディスプレイ部分の交換になる、というものです。
自分で確認できること
Appleの文書では、ユーザー自身ができる確認も紹介されています。
- Apple以外のメーカー製のケースや保護フィルムを外す
- 開け閉めしながら、音がしないか聞く
- どの角度でも止まるか確認する
- 折り目にゴミが入っていないか見る
ケースやフィルムを外すのは、不具合の原因をはっきりさせるためです。画面割れの話を聞くと、先にケースで守りたくなりますが、困ったときの確認では一度外すことになります。
無理に開閉しない
開けるときに引っかかりや違和感があるなら、力を入れて開け切らないでください。症状が進むおそれがあるためです。
そして、画面とヒンジの写真や動画を残しておきましょう。Appleに相談するとき、状況が伝わりやすくなります。
保証と修理費
1年間の製品保証
通常の使い方で起きた故障は、購入から1年間の製品保証の対象と報じられています。
ただし、落下や異物の挟み込みなど、使い方に原因があるとAppleが判断した場合は、対象外になる可能性があります。保証の対象かどうかを決めるのはApple側です。
修理費の目安
Appleが公開している日本の修理料金では、内側ディスプレイの損傷は182,800円です。本体は256GBモデルで364,800円からなので、ちょうど半額にあたります。
AppleCare+に入っていれば、同じ修理が12,900円で済むと報じられています。AppleCare+とは、Appleが用意している有料の延長保証サービスのことです。
| 状況 | 費用の目安 |
|---|---|
| 通常の使い方で、1年以内に故障(保証の対象と判断された場合) | 無償 |
| 保証の対象外で、AppleCare+なし | 182,800円 |
| 保証の対象外で、AppleCare+あり | 12,900円 |
AppleCare+は加入できる期間が決まっています。料金や条件はAppleの公式ページで確認してください。
返品の期限
Appleで購入した端末は、受け取りから14日以内なら返品や交換を選べるのが目安です。
発売日の10月23日に受け取った方は、すでにこの期間を過ぎている可能性があります。キャリアや家電量販店で購入した場合は、条件が違うため、購入先の案内を見てください。
画面以外の気になる点
画面割れが目立っていますが、日常で戸惑いやすいところは他にもあります。
アプリの対応
折りたたむと画面の大きさが一瞬で変わるため、すべてのアプリがまだ対応しているわけではありません。
アプリによっては、開いた瞬間に表示が乱れたり、強制終了したりすることがあります。多くの場合は、アプリ側のアップデートで少しずつ直っていきます。ですので、App Storeで更新を確認する習慣をつけておくと安心です。
バッテリーの減り
内側の大きな画面で動画を長く見ると、一般的なiPhoneより減りが早く感じられる場面があります。
使ってみた感想は、テックスタイルchのiPhone Duo 1週間レビュー!使って分かった不具合と注意点にまとめています。折り目の見え方やeSIMの注意点も触れているので、あわせてご覧ください。
外側画面の使い心地
閉じたときの外側画面は5.4インチで、iPhone 12 miniと同じ大きさです。
ただ、実機を使った書き手の感想では、キーボードを出すと画面の6割ほどを占めてしまい、LINEの会話が2行ほどしか見えないそうです。そのため、外側で返事を決めて、内側でじっくり読む使い方が合うという声もあります。
重さと認証
本体は開いた状態で254gです。普段使っている端末より、ずっしり感じるかもしれません。
さらに、Face IDには対応しておらず、側面のボタンに入ったTouch ID(指紋認証)でロックを解除します。顔認証に慣れている方は、最初の数日は戸惑うことがあります。
保護ケースの選択肢
ケースを選ぶときは、先ほどの確認項目のとおり、Appleの文書が最初にサードパーティー製ケースを外すよう案内している点を頭に入れておくと安心です。
その点で候補になるのが、Apple純正のフォリオケースです。スタンドが付いていて、読書や動画、FaceTime通話のときに角度を選んで立てかけられます。磁石でぴたっと留まり、MagSafeやQi2(25W)、Qiのワイヤレス充電にも対応しています。
価格は24,800円(2026年10月18日時点のAmazon表示)でした。在庫や価格は変わるため、購入前に商品ページで確認してください。なお、本ページにはプロモーションが含まれています。
ケースが画面割れを防ぐのか、増やすのかについては、公式の案内や報道で確認できていません。見た目や使い方の好みで選ぶのが無難です。
おすすめ設定5つ
ここからは、届いた日に済ませたい設定です。海外メディアやAppleのサポート文書で紹介されたもので、2026年10月26日時点の情報にもとづきます。日本語の表示は、iOSのバージョンで少し変わる場合があります。
指紋を追加登録する
「設定」→「Touch IDとパスコード」から、指紋を追加できます。
開いたとき、閉じたとき、横向きと持ち方が変わるため、指先だけの登録では反応しにくい場面があります。海外では、人差し指の付け根に近い部分も登録する方法が話題になりました。手に取ると自然にボタンへ触れる部分なので、持ち上げるだけで解除されやすくなります。
Apple Watchで解除する
Apple Watchを着けていれば、指を当てずにロックを解除できます。
「設定」→「Touch IDとパスコード」で、近くのデバイスでロックを解除する項目に、自分のApple Watchを追加します。対応するのは、Apple Watch Series 9以降、Apple Watch Ultra 2以降、Apple Watch SE 3です。手首に着けて、ロックを解除した状態で、iPhone Duoの近くにあることが条件になります。
画面の左端をずらす
左端にかかるタイプのケースを付けると、外側画面の端の表示が隠れることがあります。
そのときは、「設定」→「画面表示と明るさ」にある「Shift Left Edge(左端をシフト)」をオンにします。ケースに合わせて左端に余白ができ、表示が隠れなくなります。Apple純正のケースは取り付けたときに案内が出ますが、他社製は自分でオンにする必要があります。オンにすると、短時間だけ再起動します。
音量ボタンの向き
横向きや逆向きに持つと、音量ボタンの上下を押し間違えることがあります。
「設定」→「サウンドと触覚」にある、音量ボタンの位置を固定する項目(英語表示は「Fixed Position Volume Controls」)をオフにすると、どの向きでも上または右のボタンが音量アップになります。MacRumorsが試した端末ではオンになっていたそうなので、一度確認しておくと安心です。
開閉でオートメーション
ショートカットアプリのオートメーションに、開いたときや閉じたときに動く項目(英語表示は「Opened or Closed」)が加わっています。オートメーションとは、決めた条件になったら自動で操作を行う仕組みのことです。
たとえば、閉じたら画面をロックしたり、開いたら壁紙を変えたりできます。自動で動かしたいときは、実行前の確認をオフにしてください。オンのままだと、開閉のたびに通知が出ます。
毎日の使い方の注意
開け閉めはゆっくり
力を入れて一気に開けず、ゆっくり動かすのが基本です。引っかかりを感じたら、いったん手を止めて様子を見ましょう。
ヒンジの掃除
ヒンジの周りにゴミや砂が残ったまま閉じると、画面に負荷がかかる可能性があります。閉じる前に、画面とヒンジの周りを軽く見る習慣があると安心です。
掃除の方法も大切です。Appleは、ヒンジ周りの掃除にエアダスター(缶入りの圧縮空気)を使わないよう案内しています。柔らかい布で拭く方法を覚えておきましょう。
持ち運びのとき
カバンの中で他の荷物に押されて、本体に力がかからないようにしましょう。ポケットに入れるときも、座ったときに圧がかからない位置を選ぶと安心です。
初期の様子を見守る
Appleは、症状が出る端末では早い段階で出ると説明しています。そのため、使い始めの数週間は、画面や開閉の様子を気にかけておくと安心です。おかしいと感じたら、早めにAppleへ相談してください。
困ったときの相談先
Appleのサポートアプリや電話、Apple Storeで相談できます。Apple Storeに行く場合は、来店予約を取っておくとスムーズです。
交換や修理の前には、バックアップの確認と「探す」の設定の確認が必要になる場合があります。症状と、これまでの使い方をできるだけ具体的に伝えてください。
症状が異常なのか判断に迷うときや、設定がうまくいかないときは、LINEメンバーサポートでも相談できます。状況に合わせて、確認する場所を案内します。
よくある質問(Q&A)
Q1 iPhone Duoの画面割れは、どのくらい起きていますか?
発生した台数や割合は、Appleから公表されていません。ターナスCEOは、画面の問題で返品された端末は「ごくわずかな割合」と話しています。ただ、数字が出ていない以上、実際の規模ははっきりしていません。
Q2 画面が割れたら、まず何をすればいいですか?
無理に開け閉めせず、画面とヒンジの写真や動画を残してください。バックアップを取れる状態なら取っておき、AppleCareやApple Storeに連絡します。症状と購入日がわかる資料を手元に用意すると、相談が進みやすくなります。
Q3 修理費はいくらかかりますか?
保証の対象と判断されれば無償です。対象外の場合は、AppleCare+なしで182,800円、ありで12,900円と報じられています。料金は変わることがあるため、Appleの公式ページで確認してください。
Q4 iPhone DuoはFace IDを使えますか?
使えません。側面のボタンに入ったTouch IDでロックを解除します。Apple Watch Series 9以降などを持っていれば、Apple Watchでの解除もできます。
Q5 ケースや保護フィルムは付けても大丈夫ですか?
付けて使うこと自体は可能です。ただ、Appleのトラブルシューティング文書は、ヒンジの不具合を調べる最初の手順として、Apple以外のケースやフィルムを外すよう案内しています。相談するときは、外した状態で症状を確認すると話が早く進みます。ケースを付けたときの表示の隠れは、「Shift Left Edge」で調整できます。
Q6 今から買っても大丈夫ですか?
「大丈夫」とも「やめたほうがいい」とも言い切れません。原因や発生割合がはっきりしていない一方で、不具合のある端末は早い段階で症状が出るとAppleは説明しています。供給も不足していて、ターナスCEOは解消時期を予測できないと話しました。
米国のApple Storeでは配送予定が1月下旬のままと報じられています。日本の納期はAppleの公式サイトで確認してください。急がない方は、数週間様子を見る選択もあります。購入する場合は、AppleCare+も検討してください。迷うときは、LINEメンバーサポートにもご相談いただけます。
まとめ
iPhone Duoでは、発売直後から内側ディスプレイがヒンジ沿いで割れる報告が出ています。Appleは少数の端末で問題があることを認め、交換対応を進めています。一方で、原因や発生割合は、2026年11月7日時点でも公表されていません。
- 不具合の状況: 内側画面がヒンジ沿いで割れる報告がある。Appleは少数の端末と認め、交換を案内している
- 確認できていないこと: 発生した台数や割合、原因。リコールや無償修理プログラムは今のところない
- 保証と費用: 通常の使い方なら1年間の製品保証が対象。保証外の修理は182,800円、AppleCare+ありなら12,900円と報じられている
- おすすめ設定: 指紋の追加登録、Apple Watchでの解除、Shift Left Edge、音量ボタンの向き、開閉のオートメーション
- 使い方の注意: 引っかかりを感じたら無理に開けず、ヒンジの掃除にエアダスターは使わない
不安なときは、情報を「報告されたこと」と「確認されたこと」に分けて見ると、落ち着いて判断できます。Appleからの説明が増えれば、状況が変わる可能性もあります。
画面を見ながら確認したい方は、YouTubeのテックスタイルchの動画もご覧ください。iPhone Duoを、気持ちよく使い続けられますように。


