テックスタイルchに、よくある相談としてiPhoneの電源が落ちる相談があります。その中で過去に非正規店でバッテリー交換をされた方が非常に多い事が分かりました。
「非正規店」「総務省登録修理業者」「Apple直営店」「Apple正規プロバイダー」の違いなど解説しておりますので参考にして下さい。
非正規店とは?
よく街で見かける「iPhone修理」の看板がありますが、その多くは非正規店が多いと思われます。非正規店とは、読んで分かる様にAppleからも国からも基本的には認証または正規店として承認されていない店舗と思っていただいて大丈夫です。
ただし、独自のグループ企業や独自の団体での認証や承認を受けている様な看板が飾られている可能性がありますが正規店では無いと言う事だけは事実としてあります。
非正規店のメリットとしては「修理費用が安い」「近くにある」「あらゆるメーカーに対応している」「数時間程度で修理が完了する」などユーザーからすれば利用しやすい環境である事は間違い無いと思います。
最大のデメリットは、iPhoneの故障に直結すると言う事です。Appleが認めた修理工程や部品など認証・承認を受けていない事で、修理を行なったのちにiPhoneが故障する「電源がつかない」などの不具合が発生する可能性が高い。
昨日からの失敗
— dd (@dd09876) November 8, 2023
もらったiPhoneのバッテリー交換を、めんどくさがって近くの非正規店で変えたが、アップデート問題に引っかかって、結局家から遠い正規店に交換に行った。
お金も時間もかかった。。。
面倒だと思わず、きちんと手順を踏んでいこう!
総務省登録修理業者とは?
総務省登録修理業者と言うのは、iPhoneやスマホの修理を国へ修理業務を行う事を登録した修理業者の事を言います。国への登録という事は国の定めた基準をクリアーした修理業者であり簡単に言うと国からiPhoneを含むスマホの修理を行なっても良いと判断された修理業者です。
上記に記載した非正規店とは明らかに違います。
総務省登録修理業者と認定される基準とは?
国としてiPhoneを含むスマホの修理を行う業者に対して総務大臣の承認を受けた登録が必要です。総務省登録修理業者として登録する為には当然ですが厳しい基準の審査をクリアーしなければなりません。一部の審査基準をご紹介させて頂くと下記のとおりになります。
- 修理する際の部品の仕入れ元が明らかである。
- 修理工程や修理する箇所に法令違反がない事。
- 使用する部品に製造番号がある事。
- 使用する部品等に品質の安全性があり管理されている事。
- 作業スペースの整備や技術スタッフの質が高い事。
など、一部記載しましたが、その他にも数多くの審査基準をクリアーした店舗のみ「総務省登録修理業者」として稼働する事が可能です。
総務省登録修理業者で修理するメリット・デメリットとは?
非正規店ではありませんので、基本的には高い技術をもとにiPhoneの修理が行われると思います。対応するスタッフにもよりますが高い技術を持ったスタッフが修理業務を行いますので非正規店に比べると安心して「バッテリー交換」など行われると思います。
ただし、Appleが認定した修理店では無いと言う事を認識して下さい。よく勘違いされるのですが総務省登録修理業者はAppleも認定した修理店のイメージがありますが現在の所Appleが認定した修理店ではありません。
これは、あくまでもテックスタイルchへ相談に来た、ひとつの例ですが、総務省登録修理業者でiPhoneのバッテリー交換をしたユーザーに問題が発生し数日後に再び総務省登録修理業者へ相談をしに向かいましたが、再度バッテリー交換の費用を請求された上にiPhone自体が改善しない状態となり最終的にはAppleサポートへ連絡して下さいと対応されてしまったケースがあります。
Apple直営店とは?
この説明は、さほど必要は無いと思いますが簡単に説明しておきます。Apple直営店とは文字通りAppleが直接iPhoneの修理を行います。基本的には「バッテリー交換」「ディスプレイ」「その他」になりますが、Appleでは修理概念は、必要最低限となり、ある一定の条件やスタッフが交換と判断した場合は「iPhone本体の交換」となる事が多いです。
イメージとしては、iPhone本体の基盤を修理したりする事はありません。
また、Apple直営店で修理や交換サービスを受けた場合ですが、修理完了後90日間の保証が設けられております。注意事項などはApple公式ページを確認してください。
Apple公式修理サービス:https://support.apple.com/ja-jp/iphone/repair
Apple正規プロバイダーとは?
Apple正規プロバイダーとは?Appleが正式に認定した修理業者となります。代表的な店舗は「カメラのキタムラ」「ビックカメラ」「クイックガレージ」などが挙げられます。基本的にAppleサポートで修理申し込みなどアナウンスされた業者はすべてApple正規プロバイダーとなります。
逆を言えば、Appleサポートでアナウンスされていない業者はすべてApple認定業者ではありません。当然ですが、Apple正規プロバイダーでも修理後の90日間の保証は受ける事が可能です。
まとめ
やはり、iPhoneのバッテリー交換を含む修理はApple直営店またはApple正規プロバイダーで行う事を推奨いたします。総務省登録修理業者でも安心して修理を行う事は否定しませんが、しっかりとアフターサービスの規約等を確認した上でユーザーの自己責任で行う様にして下さい。
現在は、あまり見受けられませんがAppleが認めていない部品等で修理した場合や、仮に修理を行なった際にAppleとしては「改造品」として判断される可能性があります。