2023年11月に入ってから「フィッシング詐欺」宅配業者を装った不在配達のSMSメッセージが再び拡大しております。不在メッセージを受信しても絶対に操作しない様に気をつけて下さい。
宅配業者を装った不在通知のSMSメッセージは約5年ほど前から流行しているフィッシング詐欺ですが、現在に至っても被害者が数多く発生しているフィッシング詐欺です。Apple IDが乗っ取られた場合の被害とは?
Apple IDが乗っ取られた場合の被害
- Apple IDのパスワード変更ができなくなる
- iCloudへのサインインができなくなる
- iCloudサービスが利用できなくなる
- アプリのダウンロードができなくなる
- 写真データが消える(消される)
- Apple IDに紐づいている電話番号が身に覚えのない番号になっている
- キャリア決済が不正利用される
- クレジットカード決済が不正利用される
- iTunes Storeから不正請求される
- Apple IDに紐づいている製品が利用できなくなる
- Apple IDに紐づいたアプリの利用ができなくなる
- 身に覚えのないサブスクリプション登録がある
不在通知のSMSメッセージとは?
SMSメッセージ内容の文面自体に多少の違いはありますが、フォーマット的には同じ様なメッセージで受信される事が多いです。
偽物Apple IDサインイン画面
メッセージ内に貼られているリンクをタップ(クリック)すると、この様な画面に進みます。決してリンクをタップ(クリック)しない様にして下さい。
ログインを促され「閉じる」をタップするとAppleのサインインの画面に切り替わります。過去にも同様のサインインを促すフィッシング詐欺はありましたが近年のサインイン画面はAppleそっくりの画面なので騙されるユーザーも多い。
偽物サインイン画面の見分け方
- サイトのURLが偽物
- 表示されている文字の配列がおかしい
- 表示されているURL部分に「安全ではありません」と表示されている
偽サインイン画面は、よく観察すれば偽物と判断できると思いますが、宅配業者の「不在通知」と言う隙を狙った犯行によって、今までフィッシング詐欺に気を付けていたユーザーも騙される方も急増しているのも事実です。
Apple IDやパスワードを入力してしまった場合
- すぐにパスワードの変更ができるのか確認して下さい。
- Apple IDに紐づいている電話番号「信頼される電話番号」が書き換えられていないか確認する。
- パスワードも変更できない、電話番号も書き換えられている場合はApple IDが第三者に乗っ取られている可能性が非常に高い。
- 乗っ取られている事が前提ですが、Apple IDに紐づいているクレジットカードなど停止または再発行の手続きを速やかに行なった方が良いでしょう。
- 不正利用、不正引き出し、不正課金がされていないのか確認する。
- 上記の作業を行った上でAppleサポートへ連絡する。
- 現在、Apple IDが第三者に乗っ取られている場合は元に戻すことが出来ません。
- iPhoneの初期化がAppleサポートでもアドバイスされます。
- iPhoneの初期化を実行したのち、アクティベーションロックが発生する事が多いです。理由はiPhone探すがオンになっているのが理由です。
- アクティベーションロックを強制的に解除するには、iPhoneの購入証明が必要となります。
- Appleよりアクティベーションロックの強制解除が完了した後は、新規でApple IDを取得し新しいApple IDで利用していく事になります。
関連記事:不在メッセージ操作でApple IDのアカウント乗っ取り被害が拡大!
Appleへフィードバックする
フィッシング詐欺には、様々な手法や巧妙な手口が存在します。これまでのフィッシング詐欺とは、メールが一般的でしたが、現在はメールやSMSメッセージも当然ですがSNSを利用した「占いアプリ」「懸賞アプリ」など氏名やメールアドレスなど入力する様なものは、気をつけた方が良いと思います。
絶対にやってはいけない行動はApple IDやパスワードを簡単に外部に入力すると言う事です。フィッシング詐欺は多種多様になって来ており企業やAppleも対策を講じているのですが間に合っていない所もあります。ユーザー自身のセキュリティに対する意識の低さも露呈している事から、ご自身に不審なメールやメッセージが受信された場合はAppleへフィードバック(通報)して情報を送りましょう。
Apple公式フィードバックページ:https://support.apple.com/ja-jp/HT201221
まとめ
テックスタイルchでは、これまでにも注意喚起としてYouTube動画や記事でもフィッシング詐欺に関する情報を発信して参りましたが被害者からの相談は現在もあります。最悪なケースとしては不正請求が70万円以上請求されたユーザーの方もいます。
特にキャリア決済の場合は、キャリアもAppleも返金補償なども受けれない可能性が非常に高いので、くれぐれも不在通知などのフィッシング詐欺には十分気をつけて下さい。