macOS Tahoe 26.1アップデート後に外付けSSDが認識しない原因と対処方法を解説
macOSは毎年大きなアップデートを重ねることで機能性や安定性が向上しています。しかし、主要アップデート直後には周辺機器の認識不良が発生するケースも少なくありません。2025年にリリースされた macOS Tahoe 26.1(タホ 26.1)でも、ユーザーから特に多く報告されているのが 外付けSSDをMacが認識しない問題です。
この問題は、写真・動画編集など大容量ストレージを使用するユーザーにとって致命的であり、外付けSSDが読み込まれないことで作業継続が困難になるケースもあります。本記事では、一般ユーザーでも確実に改善できるよう、原因の整理から具体的な対処方法、安全なデータ保護まで包括的にテックスタイルchが解説します。
macOS Tahoe 26.1アップデート後に外付けSSD認識エラーが増えている理由
まずは「なぜアップデート後にSSDを認識しなくなるのか」という根本原因を整理します。多くのケースで以下の複合要因が関わっています。
USBドライバ・ストレージドライバの互換性問題
macOSの大型アップデートではOS内部のUSB管理ドライバ、Thunderboltドライバ、ファイルシステム関連モジュールが更新されます。特に Tahoe 26.1 ではストレージ管理セキュリティが強化され、これにより一部 SSD の認識に遅延やエラーが生じるケースが確認されています。
症状例
- SSDを接続しても Finder に表示されない
- ディスクユーティリティにすら表示されない
- 何度か接続し直すと一瞬だけ表示されて消える
外付けSSD側のファームウェアが古い(NVMe SSDで多発)
最近主流になっている高速NVMeタイプの外付けSSDは、内部に独自のコントローラが搭載されています。Tahoe 26.1 が採用する新APIに古いファームウェアが追いつかず、認識遅延や読込失敗が起こることがあります。
USB-Cケーブルの品質問題・USB Gen違いによる不安定動作
意外と多いのが ケーブルがアップデート後の仕様に合わない ケースです。
- 充電専用ケーブルしか対応していない
- USB 2.0ケーブルでSSD接続している
- ケーブルの断線・接触不良
外見では判断できないため、アップデートが原因と思っても実はケーブルが原因であることもあります。
システムセキュリティの強化による外部媒体の読み込み制限
Tahoe 26.1 では外部デバイスへのアクセス権限が強化され、SSD接続時にも権限許可が求められる場合があります。アクセス未許可の状態ではストレージを読み込めません。
SSDがAPFS / ExFAT / NTFSなど異なるファイル形式でフォーマットされている
OSアップデートにより一部ファイルシステムへの読み込み互換性が変化し、特にWindows用NTFSでフォーマットされたSSDは認識に時間がかかる、または完全に認識しなくなることがあります。
電力供給が不十分(バスパワーのSSDで発生)
USB-C/ThunderboltバスパワーのSSDは、Mac側からの電力供給が不安定になると突然読めなくなるケースがあります。特に以下に該当すると発生しやすくなります。
- ハブ経由での接続
- USB-Cポートの物理摩耗
- 多数のデバイス同時接続による電力不足
データを守るために最初にやるべきこと
外付けSSDが認識しない状態で焦って何度も抜き差ししたりフォーマットを試すのは危険です。まずは次の手順でデータ保護を最優先にしてください。
別のMac・Windows・iPadで認識するか確認
これは最も簡単で確実な切り分けです。
- 別のMac(できれば別OS)のUSBポート
- USB-C対応iPad
- Windows PC
これで認識する場合、SSD側の問題ではなく “macOS Tahoe 26.1 の読み込み設定” に原因が絞れます。
別のUSB-Cケーブルを使用する
高確率でケーブル不良が関わっています。特に高速SSDであれば以下が推奨:
- USB 3.2 / 10Gbps 以上
- Thunderbolt 3/4互換ケーブル
ハブを外し、Mac本体へ直接接続
ハブ経由だと電力不足や制御チップの違いで認識しないケースがあります。
macOS Tahoe 26.1でSSDを認識させる具体的な対処方法
ここからは、実際にSSDをMacに再認識させる実践的な手順です。
Macを完全再起動(電源オフ→1分放置→再起動)
通常の再起動ではリセットされないUSB制御チップ(SMSC)や、Thunderboltコントローラがリセットされます。1分放置がポイントです。
PRAM/SMCリセット(Appleシリコンでは自動リセット)
Apple Silicon搭載Macは手動でのPRAM/SMCリセットが不要ですが、以下方法で類似効果を得られます。
①電源を完全にオフ
②10秒以上待つ
③電源オン
これだけでUSB制御がクリアされ、SSDが認識されるケースがあります。
Finder設定を確認(デスクトップ非表示設定の可能性)
「外部ディスク」の表示設定がオフだと、認識されていても表示されません。
Finder → 設定 → 一般 → 外部ディスクにチェック
ディスクユーティリティで“表示 → すべてのデバイスを表示”に変更
SSDが物理的には認識されているが、ボリューム表示が消えているだけのケースがあります。「すべてのデバイス」を表示すれば内部階層まで確認できます。
セキュリティとプライバシーから外部デバイスアクセスを許可
システム設定 → プライバシーとセキュリティ → フルディスクアクセス
ここで使用するアプリ(Finder・ディスク管理ツール)が外部ディスクへのアクセスを許可されているか確認します。
USBポートを変更する(片側のポートだけ不良の可能性)
Macは左右のUSB-Cポートで内部の接続バスが異なることがあるため、片側が不調でも反対側は正常というケースが存在します。
セーフモードで起動して接続をテスト
セーフモードではドライバや拡張機能が最小限になるため、認識不良の切り分けに有効です。
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それでも認識しない時に試す高度な対処法
簡易的な方法で改善しない場合は、少し踏み込んだ手順を試します。
NVRAM/SMCレベルの完全リセット相当の操作
Apple Siliconでは自動化されていますが、以下の手順でより強いリセットが可能です。
①電源オフ
②電源ボタン長押し → オプション表示
③オプションから“起動ディスクオプション”を選択
④通常通り起動
USBドライバのキャッシュがクリアされることがあります。
別フォーマットに変更(APFSが最も安定)
SSDが認識されるが開けない場合はフォーマット構造に問題がある可能性があります。
推奨フォーマット:
- APFS(Mac専用・高速)
- ExFAT(Mac/Windows共通)
Tahoe 26.1のセーフティアップデートを適用
Appleは外部ストレージ関連の不具合に迅速に修正パッチを提供することが多いため、最新のセーフティアップデートを必ず適用してください。
他のSSDケース・ケーブルを試す
SSDケースが以下の場合は認識率が下がります。
- 独自チップを搭載している
- USB 3.1 Gen1(5Gbps)にしか対応していない
- 低価格系のノンブランド
NVMe SSDはケースのチップセットとOSの相性が非常に影響します。
最終手段
SSDが読み込まれているもののマウントできない場合、First Aidでボリューム修復が可能です。
手順
- ディスクユーティリティを開く
- 左のリストからSSD全体を選ぶ
- “First Aid”を実行
データは保持される可能性が高いですが、念のため他デバイスでバックアップを確保してから行いましょう。
今後同じ不具合を避けるための対策
macOSアップデート後の外付けSSDトラブルを避けるには、次のポイントが有効です。
アップデート直後は外部ストレージ接続を最小限にする
初期バージョンは相性問題が発生しやすいため、有効です。
重要データはクラウド・別SSDにも二重バックアップ
外付けSSDのみでの保存はリスクが高いため、最低2カ所以上にバックアップを取ることを推奨します。
ファームウェアアップデート可能なSSDを選ぶ
サムスン、Crucial などの大手メーカーはファームウェア更新が提供され、OS新バージョンにも早く対応します。
まとめ
外付けSSDが認識されないと大きなトラブルと感じますが、多くのケースで
- ケーブル
- SSDケース
- USBポート
- macOSの設定
といった要因を見直すことで改善できます。
特に Tahoe 26.1 特有のセキュリティ設定やUSB管理の仕様変更により、外付けSSDが読めない状況は十分に起こり得ますが、この記事で紹介した手順を試すことで、ほとんどのケースで安全に復旧可能です。
