Appleアカウント乗っ取り被害が急増中!その原因と対策を徹底解説
はじめに:Appleアカウント乗っ取りの現状
2025年現在、テックスタイルchへの実例相談が急増している内容は、Appleアカウントの乗っ取り被害が再び急増しています。特に「Apple Accountに身に覚えのない番号がある」「身に覚えのない支払いがある」「Apple Accountでサインインができない」といった報告が相次いでおります。
Apple AccountはiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、さらにはApple Wallet(マイナンバーカード機能など)と連携しているため、乗っ取り被害の影響範囲は極めて広範です。
なぜAppleアカウントが狙われるのか?
Apple Accountがサイバー犯罪者に狙われる理由は以下の通りです。
- iCloudに写真・連絡先・メモなどの個人情報が大量に保管されている
- Apple PayやWalletの決済情報が紐づいている
- 「探す」機能により端末の位置情報や遠隔操作が可能になる
- パスワードの使い回しで他サービスからの流用が容易
また、Appleのブランドイメージにより「セキュリティが強固」という認識がユーザー側にあり、油断しやすいのも狙われやすさの一因です。
実際の乗っ取り手口と被害事例
代表的な乗っ取り手口には以下があります。
フィッシングメールやSMS
「Apple Accountのセキュリティが無効になりました」「不在通知SMSメッセージ」といった偽の通知メールやSMSでIDとパスワードを入力させる詐欺。
パスワードリスト攻撃(リスト型攻撃)
他サービスから流出したID・パスワードを使い、Appleアカウントへログインを試みる攻撃。
SNSなどでの情報収集とソーシャルエンジニアリング
誕生日やメールアドレスなどの個人情報を悪用してパスワードリセットを試みるケースも。
乗っ取られたらどうなる?被害のリスク
Appleアカウントが乗っ取られると、以下のような深刻な被害が想定されます:
- iCloudに保存された写真やファイルの流出
- Apple PayやApple Cardなどの不正利用
- iPhoneが「探す」機能で遠隔ロックされ、使用不能になる
- メール・メッセージ・LINEなどが不正に監視される可能性
- App Storeでの課金・サブスクリプション被害
- マイナンバーカード情報が登録されていれば、行政情報の漏洩リスク
- 主な被害はキャリア決済の不正利用です。
- キャリア決済の関連記事を紹介しておきます。
関連記事:キャリア決済の不正利用された場合の返金補償を受けられた方法!
今すぐできるAppleアカウントの基本的な対策
Apple IDを守るために、まず以下の基本対策を徹底しましょう。
強力なパスワードを設定する
- 英字大文字・小文字、数字、記号を混ぜた12文字以上のランダムなパスワード
- パスワードの使い回しは絶対にしない
Apple IDのログイン履歴を確認
- 「設定」→「Apple ID」→「デバイスの一覧」で、見覚えのない端末がないかチェック
セキュリティ質問を最新にする
- 答えが推測されにくい内容に変更
高度なセキュリティ対策:二要素認証の重要性
Appleは**二要素認証(2ファクタ認証)**を導入することで、アカウント保護を強化しています。
二要素認証とは?
- 新しい端末からのログイン時に、登録済み端末に表示される6桁コードを入力する仕組み。
- これにより、ID・パスワードが漏れてもログインはできません。
設定手順
- iPhoneの「設定」→「Apple Account」→「パスワードとセキュリティ」
- 「二要素認証をオンにする」を選択
- 電話番号などを登録し、確認コードを受信・入力
Appleからの通知に要注意
Appleでは、不審なログインがあった場合に次のような通知を出します。
- 「Apple Accountが他の場所から使用されました」
- 「新しいデバイスがApple IDにサインインしました」
- 「iCloudに新しいログインがあります」
通知が来たらどうすべきか?
- 内容を慎重に確認(Apple公式アドレスかチェック)
- 本人でない場合は、すぐにApple Accountのパスワードを変更
- 必要に応じて、Appleサポートへ連絡
被害に遭った場合の対処法と相談先
もし乗っ取り被害に遭ってしまった場合は、次の行動が必要です。
Apple Accountパスワードを変更
- 「https://iforgot.apple.com」にアクセスし、すぐにパスワードを変更
Appleサポートに連絡
- Appleサポート(https://support.apple.com/ja-jp)に問い合わせ
- Appleサポートへ連絡すると、様々な対応処理や必要な要件が伝えられ完全にApple Accountが第三者に乗っ取られている場合は、今まで利用していたApple Accountは利用できなくなる説明をされると思います。事前にAppleサポートの対応をスムーズに進めたい場合はテックスタイルchまでご相談ください。
警察または最寄りの消費生活センター窓口に相談
- 警察庁サイバー犯罪対策、または最寄りの警察署へ相談する。
- 最寄りの消費生活センターへ相談する。
- キャリア決済の不正利用されている方は契約しているキャリアで決済停止の依頼を行う。
- クレジットカードの不正利用も同様にカードの停止を行う。
ここまで細かく連絡する必要があるのか?と相談者に言われますが全て行なって下さい。仮に警察にて被害届が受理されなくても相談履歴は残す様にして下さい。最終的に被害者(本人)の為になります。
よくある質問(FAQ)
Q1:Apple Accountの乗っ取り通知は本物ですか?
A:正規の通知はApple公式のドメインから届きます。ドメインが「apple.com」以外のものは偽装メールの可能性があります。
Q2:乗っ取りを防ぐアプリはありますか?
A:iOS標準機能で十分ですが、1Passwordなどのパスワード管理アプリを併用するとさらに安心です。
Q3:使わなくなったiPhoneを放置していても大丈夫?
A:Apple Accountがサインインされたまま放置すると危険です。使用しない端末からは必ずログアウトしましょう。
まとめ
Appleアカウントは、単なるログイン情報ではなく個人情報や資産を守るカギです。以下のポイントをしっかり押さえて、自分のアカウントを守りましょう。
- パスワードを強化し、他サービスと使い回さない
- 二要素認証を必ず有効にする
- 通知はこまめにチェックする
- 怪しいメールやリンクには絶対にアクセスしない
- 乗っ取りが疑われたら、Appleサポートへ即連絡
今一度、あなたのApple IDのセキュリティ状態を確認してみてください。早めの対策が被害を未然に防ぐ最大の武器になります。