macOS Tahoeアップデート後にMacの動作が重たくなる原因と効果的な対処法を解
macOS Tahoe（macOS 15）アップデート後に「Macの動作が急に重くなった」「アプリが頻繁にフリーズする」「カーソルが動かないほど重くなる」といった問題を訴えるユーザーが多く見られます。アップデート直後は多少の負荷増加が発生しがちですが、Tahoeでは一部の新機能や内部仕様の変更により、以前のバージョンに比べて負荷が大きく感じられるケースがあります。
この記事では macOS Tahoeアップデート後にMacが重くなる原因を徹底的に解説し、誰でも実践できる改善方法を順番にテックスタイルchが紹介していきます。
はじめに
- macOS Tahoeアップデート後からMacの動作が明らかに遅くなった
- ファンが常に回り、高温状態が続く
- ストレージやメモリを確認するとシステムデータが大幅に増えている
- FinderやSafariなど基本アプリですら動作がモタつく
- アプリを起動するだけでレインボーカーソルが頻繁に出る
これらの症状は単一の原因ではなく、複数の要因が同時に発生していることも多いため、この記事で紹介する対処法を順番にチェックすることで改善できる可能性が高まります。
macOS Tahoeアップデート後にMacが重くなる主な原因
macOSの大型アップデート後は一時的にシステムが重くなることは珍しくありませんが、Tahoeでは以下のような要因が絡み合い、動作の重さを体感するユーザーが多いと考えられます。
Spotlightによる再索引付け（インデックス再構築）
macOSのメジャーアップデート時には、Spotlight（スポットライト検索）がファイルの再スキャンを行います。この処理はMacの全ストレージを対象にするため、環境によって数時間〜1日かかるケースもあります。
再インデックス中はCPU・メモリ使用率が高くなり、以下の現象が起きます。
- Macが熱くなる
- バッテリー消耗が激しい
- Finder操作が遅くなる
- Safariなどブラウザが重くなる
Spotlightが原因かどうかは「アクティビティモニタ」にて確認できます。
写真アプリによる分析と整理
写真アプリはアップデート後に「顔認識」「被写体解析」「メモリー生成」などの自動処理をバックグラウンドで行います。大量の写真を保存しているユーザーほど処理が長時間続き、Macの動作が遅くなることがあります。
特に以下の条件が重なると顕著です：
- iCloud写真 全同期がオン
- RAW画像や動画を大量に保存している
- 外付けストレージ上の写真ライブラリ
ストレージ内のシステムデータ肥大化
Tahoeアップデート後、「システムデータが異常に増える」という報告が多くあります。
例えば
- キャッシュが大量に残る
- 古いTime Machineスナップショットが削除されずに残る
- ログファイルが肥大化
- アップデートの一時ファイルが残っている
ストレージが圧迫されると、macOSは仮想メモリの利用量が増えるため、結果として動作が極端に遅くなります。
メモリの逼迫（特に8GB RAMのモデル）
近年のmacOSはメモリ消費量が増加しており、8GB RAMのMacでは以下の症状が出やすくなります。
- メモリ圧迫
- アプリ起動が重い
- バックグラウンド処理で固まる
- PagesやSafariでの作業中にフリーズ
M1/M2チップ搭載Macでも、メモリ不足は動作の重さに直結します。
サードパーティアプリの互換性不足
特に以下のアプリは負荷の原因になりやすい傾向があります。
- セキュリティアプリ
- 外付けSSD/NASドライバ
- VPNソフト
- 古いAdobe製品
- メモリ常駐型アプリ（Dropbox、OneDriveなど）
アップデート直後にこれらのアプリが未最適化だとCPU使用率が上がり、結果としてMacの動作全体が重くなります。
SMC／NVRAMの設定が更新後に乱れる
アップデート時に一部の設定が変更され、以下がうまく動作しなくなる場合があります。
- 電源管理
- ファン制御
- バッテリー制御
- 外付け機器の認識
その結果、動作の遅延や不調が起きます。
外付けSSDやHDDの接続の問題
外付けストレージを利用している場合、Tahoe更新後に！？
- 認識が遅くなる
- 読み込み速度が落ちる
- ワークフロー全体が重くなる
という症状が出ることがあります。
Macの動作改善に役立つ高速外付けSSD
「SanDisk Extreme Portable SSD V2 1TB」
ポチップ
高速NVMe搭載で読み書きスピードが速く、写真・動画管理やTime Machineバックアップにも最適。耐衝撃性も高く、macOS Tahoe環境でのストレージ不足対策に強くおすすめできます。
macOS Tahoe後にMacが重い時の改善方法
以下の対処法を順番に実践することで、ほとんどのユーザーが動作改善を体感できます。
Spotlightインデックスの完了を待つ
「アクティビティモニタ」で
mds_stores
mdworker
などが多くのCPUを使っている場合は、インデックス作成中です。
対策：
- Macを電源につないだまま数時間放置
- インデックス再作成が終わると劇的に軽くなる
ストレージの最適化
ストレージ管理画面で確認
「システムデータ」が肥大している場合は以下を試す。
- 不要アプリの削除
- ダウンロードフォルダの整理
- 大容量動画のバックアップ
- ゴミ箱を空にする
さらに効果的な方法
ターミナルを使ってTime Machineスナップショットを削除することで、数十GBが一気に戻る場合もあります。
起動項目の見直し
余計な常駐アプリを停止することで負荷が大幅に軽減します。
【アクセス方法】
システム設定 → 一般 → ログイン項目
特に以下のアプリは要注意！
- Adobe系自動起動アプリ
- Dropbox / OneDrive
- VPNクライアント
- 古いUSBドライバ
SMC / NVRAMのリセット
アップデート後に動作が不安定になっている場合、リセットが非常に有効です。
特に以下の症状がある場合におすすめ！
- ファンの暴走
- 電源が安定しない
- 外付け機器の認識が悪い
- 動作が全体的に遅い
SafariやChromeのキャッシュ削除
ブラウザのキャッシュが大量に溜まっているとTahoe環境でさらに重く感じます。
特にChromeはメモリ消費が大きいため、キャッシュ削除やタブ整理が効果的です。
写真アプリの最適化
以下をオフにするだけでも軽くなる場合があります。
- 顔認識
- メモリー機能
- 被写体分析
iCloud写真との同期が終わるまで待つことも重要です。
外付けSSDのフォーマットをAPFSに統一
Tahoe以降、APFSが最適なため、動画編集などでSSDが重い人はAPFS再フォーマットが有効です。
セーフモード起動でキャッシュ再生成
セーフモードで起動すると！？
- システムキャッシュの再構築
- 一時ファイルの削除
- OS内部の軽度修復
が自動で行われます。
macOS Tahoeの再インストール（上書き）
設定やデータを保持したままmacOSを再インストールすると、システムの不要ファイルが一掃され、動作が改善されるケースが非常に多いです。
PRAMやSSDエラーのチェック
ディスクユーティリティの「First Aid」も効果的です。
まとめ
macOS Tahoeアップデート後にMacが重くなる原因は多岐にわたりますが、この記事で紹介した手順を実践することでほとんどのユーザーが改善を実感できるはずです。
特に重要なのは以下のポイントです。
- Spotlight再インデックス中は必ず待つ
- ストレージの最適化は効果が大きい
- 起動項目・常駐アプリの整理は必須
- SMC/NVRAMリセットは安定化に有効
- セーフモードは手軽で効果的
- 必要に応じてmacOSの上書きインストール
環境に応じて負荷の原因は異なりますので、問題の根本を特定しながら一つずつ対処することが大切です。