iCloud写真をオフにする前に知っておきたいデメリット
iCloud写真は、多くのiPhoneユーザーにとって、写真や動画のバックアップを簡単に行える便利な機能です。しかし、ストレージ容量の制限や他の理由でiCloud写真をオフにしようと考えている場合、その決定がiPhoneユーザーにどの様な影響をもたらすのかをしっかり理解しておくことが重要です。本記事では、iCloud写真をオフにすることで生じるデメリットや、その対策方法についてテックスタイルchが解説します。
写真と動画の同期が停止する
iCloud写真をオフにすると、iPhoneやiPad、MacなどのAppleデバイス間での写真や動画の自動同期が停止します。これにより、各デバイスに保存されているメディアファイルが最新の状態に保たれなくなり、デバイスごとに異なる内容が保存される可能性があります。
例えば、iPhoneで撮影した写真が自動的にiPadやMacに同期されなくなるため、デバイスごとに異なるメディアファイルが保存され、統一された管理が難しくなります。特に複数のAppleデバイスを使用している場合、これは大きな不便をもたらします。
この文面を見て理解しにくいと感じるユーザーも多いでしょう。テックスタイルchのYouTubeで簡単に解説しておりますので参考にして下さい。
データの消失リスクが増加
iCloud写真をオフにすることで、クラウド上に保存されている写真や動画がデバイスにダウンロードされないまま削除される可能性があります。iCloud写真は、Appleのサーバーに写真と動画を保存し、必要に応じてiPhoneにダウンロードする仕組みを提供しています。
iCloud写真をオフにする際に「写真とビデオをダウンロード」を選択しないと、iCloudに保存されている写真や動画がiPhoneから消えることがあります。このため、iCloud写真をオフにする前に、必ず必要なデータが全てiPhoneに保存されていることを確認しましょう。
iPhoneのストレージ容量が圧迫される
iCloud写真をオフにする際に、「iPhoneから削除」では無く「写真とビデオをダウンロード」を選択する事でiCloud上に保存されていたデータが全てiPhone本体にダウンロードされるため、iPhoneのストレージ容量が急激に圧迫される可能性があります。
特に、元々ストレージ容量が少ないiPhoneを使用している場合、この問題は深刻です。多くの写真や動画を保存している場合、iPhoneの動作が遅くなったり、新しいデータを保存するスペースが足りなくなったりする可能性があります。
写真の整理が手間になる
iCloud写真を利用することで、写真や動画は自動的に時系列やアルバムごとに整理されます。しかし、iCloud写真をオフにすると、この自動整理機能が利用できなくなり、手動でファイルを管理する必要があります。
写真や動画の整理が苦手な場合、この作業は非常に手間がかかり、管理ミスによるデータの消失リスクも増えます。
他のAppleサービスとの連携が失われる
iCloud写真は、他のAppleサービスと緊密に連携しています。例えば、Apple TVやiPadで写真をスライドショーとして楽しんだり、iMovieでの動画編集に直接利用したりすることができます。しかし、iCloud写真をオフにすると、これらのサービスとの連携が失われ、利便性が低下します。
iCloudバックアップの一部が失われる
iCloud写真は、iCloudバックアップの一部として自動的に含まれますが、iCloud写真をオフにすると、この部分がバックアップされなくなります。これにより、iPhoneやiPadを新しいデバイスに移行する際、写真や動画が自動的に移行されず、手動でのデータ移行が必要になることがあります。
デバイスの初期化時の影響
iCloud写真をオフにしていると、デバイスの初期化やリセット時に、クラウド上に保存されているデータが復元されない可能性があります。特に、バックアップを取っていない場合、初期化後にデータが消失してしまうリスクが高まります。
iCloud写真をオフにする前に行うべき対策
iCloud写真をオフにする前に、以下の対策を行うことで、データ消失や同期問題を回避することができます。
重要なデータのバックアップを取る
iCloud写真をオフにする前に、全ての写真や動画を手動でバックアップしておくことが重要です。外部ハードディスクや他のクラウドサービス（GoogleフォトやDropboxなど）を利用して、確実にデータを保存しておきましょう。
オフにする前にデバイスにデータをダウンロードする
iCloud写真をオフにする前に、全ての写真や動画をiPhoneにダウンロードしておくことも重要です。これにより、iCloud写真をオフにしてもデータが消失するリスクを最小限に抑えることができます。ただしiPhoneストレージ容量が圧迫するリスクは大きくあります。
ストレージの空き容量を確認する
iCloud写真をオフにすることで、デバイスのストレージ容量が急激に圧迫される可能性があるため、事前に十分な空き容量を確保しておくことが必要です。不要なデータを削除するか、外部ストレージを利用してデバイスの容量を確保しましょう。
代替の写真管理サービスを検討する
iCloud写真をオフにした場合、代替の写真管理サービスを利用することで、データの保護や同期機能を維持することができます。GoogleフォトやAmazonフォトなど、他のクラウドサービスを活用して、写真や動画の管理を行いましょう。
共有アルバムについて
稀にテックスタイルchにも実例相談があるのは共有アルバムについてです。iPhoneユーザーから共有アルバムのデータが消えてしまったなど関連する相談が非常に多くあります。ネット情報などではiCloud容量を圧迫せずに写真データなど管理する情報が出回っておりますが少し間違った認識をされている方も多いです。
確かに共有アルバムを利用する事でiCloud容量を利用せず、写真などを管理する事は可能ですが、共有アルバムだけのデータはiCloudへバックアップされておりません。これが、どの様なケースに陥るかと言うと仮に共有アルバムから写真データが消えてしまった場合は、そもそもiCloud上（バックアップ）されておりませんので復元が出来ないと言う事になります。
共有アルバムで管理された写真データもバックアップ取っておきたいのであればフォトライブラリに追加しておく必要があります。下記のApple公式ページを参照ください。
Apple公式ページ：https://support.apple.com/ja-jp/102503
まとめ
iCloud写真をオフにすることで、データの消失リスクやデバイス間の同期問題が発生する可能性があります。特に、複数のデバイスを利用している場合や、写真や動画の管理が苦手な場合には、注意が必要です。しかし、事前に適切な対策を講じることで、これらの問題を回避し、安全にiCloud写真をオフにすることが可能です。
本記事で紹介したデメリットや対策方法を参考にして、iCloud写真をオフにする前に十分な準備を行い、データをしっかりと保護しましょう。